MISC

2016年5月

ビタミンの体内動態変動を介した新規機序の薬物相互作用 エゼチミブはビタミンKの消化管吸収を阻害しワルファリンの抗凝固作用を促進する

医薬品相互作用研究
  • 高田 龍平
  • ,
  • 山梨 義英
  • ,
  • 山本 英明
  • ,
  • 田中 悠介
  • ,
  • 小峰 瞳子
  • ,
  • 倉内 亮弥
  • ,
  • 鈴木 洋史

39
3
開始ページ
129
終了ページ
133
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医薬品相互作用研究会

消化管コレステロールトランスポーターの研究から見出された脂溶性ビタミンの消化管吸収メカニズムと、これらの脂溶性物質の吸収阻害と薬物療法の関連性について、最近の研究成果を基に紹介した。ステロールトランスポーターとして知られていたNPC1L1は、ビタミンEやビタミンKなどの脂溶性ビタミンの輸送も担っていることが明らかとなった。また、これまでステロール選択的に消化管吸収を阻害すると考えられてきたNPC1L1阻害薬エゼチミブは、これらの脂溶性ビタミンの消化管吸収も阻害することが明らかとなった。

ID情報
  • ISSN : 0385-5015
  • 医中誌Web ID : 2017010608

エクスポート
BibTeX RIS