共同研究・競争的資金等の研究課題

2001年 - 2002年

新規動く遺伝因子(SCCmec)の起源とその転移機構

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
13670284
体系的課題番号
JP13670284
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,500,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

市中獲得MRSA3株(CA05、8/6-3P、81/108)のSCCmecの全塩基配列を決定し、これらの菌株のSCCmecは、typeIIccr遺伝子とclassB mec gene complex (IS1272-□mec RI-mecA-IA431複合体)を持つ、新しいtypeのSCCmecであることを明らかにした。それぞれのJ-region (ccr gene complex及びmec gene complex以外の領域)の塩基配列も互いに異なるので、CA05のSCCmecをtypeIVa、8/6-3PのSCCmecをtypeIVb、81/108のSCCmedをtypeIVcSCCmecと命名した。また、メチリシン感受性CNSの標準株のなかで、S. hominis, S. arlettae, S. auricularisの標準株がccrA, ccrB遺伝子をもつことを見いだした。そのうちの一つS. hominis GIFU12263のccr遺伝子近傍の塩基配列を決定し、mec gene complexが存在しないが、ccrA1, ccrB1遺伝子をもつなどtypeI SCCmecと非常に良く似ていることを明らかにした。SCC_<12263>の存在は、SCCにmec gene complexが挿入されてSCCを形成するという考えを支持するものであった。S. hominisのccrA1, ccB1及びtypeIV SCCmec上に存在するccrA2, ccrB2をクローニングし、このccr遺伝子が、部位特異的脱落と挿入をおこすことを確認した。TypeI及びTypeIV SCCmecはphage transductionで伝達されることを確認した。しかし、接合による伝達に関しては未だ研究途上である。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/13670284.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13670284
ID情報
  • 課題番号 : 13670284
  • 体系的課題番号 : JP13670284