2009年8月
保障措置環境試料のための高濃縮ウランを含む粒子の選択的検出
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 46
- 号
- 8
- 開始ページ
- 809
- 終了ページ
- 813
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/jnst.46.809
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
保障措置環境試料のパーティクル分析法の高度化の目的で、スワイプ試料から回収した粒子の中から高濃縮度のウラン粒子を選択的に検出できる方法を開発した。新たに開発した方法は次のような3つの要素技術で構成されている。(1)スワイプ試料からの粒子回収のための2段式粒子回収法,(2)フィッショントラック(FT)検出器のエッチング時間の制御,(3)フィッショントラックの形状と粒径の比較。濃縮度別検出法の開発は、保障措置上最も重要な課題の一つである、高濃縮度の粒子の優先的な検出に焦点を置いた。天然組成と10\%濃縮ウラン粒子を混ぜた試料を作製し、開発した方法の実証実験を行った。その結果、FT検出のためのエッチング時間の制御に加えて、FT形状と粒径の比較により、10\%濃縮ウラン粒子を選択的に検出できることが示された。この方法は、主としてFT検出器のエッチング挙動を利用しているので、実試料への応用が容易であることが大きな特徴である。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/jnst.46.809
- ISSN : 0022-3131
- CiNii Articles ID : 10025010767
- CiNii Books ID : AA00703720