2010年4月 - 2015年3月
マウス感覚連合のメゾ回路
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
視覚系背側経路の後部頭頂連合野が成長期のマウスがヒゲと眼によって得る異質な空間感覚のブレを調整するメカニズムを担うこと、空間情報の短期記憶を担うことを発見した。また視覚系腹側経路連合野は形状情報の短期記憶を担うこと、視覚・聴覚連想記憶を担うことを発見した。これらの連合野機能は神経特異的な細胞接着因子のプロトカドヘリンのクラスター数を減少させると障害され、細胞接着因子の分子多様性に依存する情報保持回路が一連の機能の背景に存在することが示唆された。これら情報保持回路が感覚情報を保持することによって広範な脳部位に関連活動を惹起し、視覚的意識などの心の働きを生む可能性がある。
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- 課題番号 : 22115011
- 体系的課題番号 : JP22115011