MISC

1998年12月10日

イオン衝突によるシリコン表面欠陥の高温STM観察

電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
  • 瀬木 利夫
  • ,
  • 松尾 二郎
  • ,
  • 山田 公

98
445
開始ページ
31
終了ページ
38
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

半導体プロセスにおけるイオン注入の低エネルギー化・極浅化に伴い、イオン照射による表面欠陥のアニール過程を原子レベルで理解する必要がある。今回1keVのXeイオンを室温で照射したSi(111)表面を室温及び高温でSTM観察し、表面欠陥の回復過程を解明した。照射直後はvacancyや再付着したSi原子が多数観察され、その後基板温度を600℃にしたところ、再付着したSi原子は見られなくなり、7×7再構成面の中にvacancy clusterが観察された。さらに600℃において連続的にSTM観察したところ、vacancy clusterと7×7構造の境界にあるSi原子のみが移動し、大きなvacancy clusterはほとんど変化しなかった。これらのことは再付着Si原子は600℃において速い速度で移動し、vacancyにトラップされ表面の再構成に寄与するが、表面でのvacancyの変化は非常に遅いことを示している。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003310057
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013254
ID情報
  • CiNii Articles ID : 110003310057
  • CiNii Books ID : AN10013254

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