2019年8月
放射化法による$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータ高度化のための放射化学研究
KURNS Progress Report 2018
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- 英語
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高濃縮ウランの利用低減や核不拡散及び核セキュリティ、核分裂生成物の処理の観点から放射化法((n,$\gamma$)法)によるMo-99($^{99}$Mo)製造の研究開発が進められている。この方法を$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータに適用するためには、Mo吸着剤として広く用いられているアルミナ(Al$_{2}$O$_{3}$)の特性改善が必要不可欠である。本研究では、4種類のAl$_{2}$O$_{3}$試料を準備し、照射済MoO$_{3}$ペレットを用いて$^{99}$Mo吸着および$^{\rm 99m}$Tc溶離特性を評価した。また、$^{98}$Mo濃縮率の異なる3種類のMoO$_{3}$ペレットを照射して、生成される$^{99}$Mo比放射能を比較した。その結果、$^{99}$Mo吸着量はV-B-300が最も優れているとともに、$^{\rm 99m}$Tc溶離率も約80\%と比較的高く、得られる$^{\rm 99m}$Tc溶離量が最も多いことを明らかにした。$^{98}$Mo濃縮率比較では、58.82\%の濃縮ペレットで予想放射能量に近かったのに対して、98.5\%以上の濃縮ペレットでは予想よりも小さい比放射能が得られた。今後、より高精度な実験方法を検討する必要がある。
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- ISSN : 2434-947X