MISC

2019年8月

放射化法による$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータ高度化のための放射化学研究

KURNS Progress Report 2018
  • 藤田 善貴
  • 関 美沙紀
  • 滑川 要二*
  • 西方 香緒里
  • 木村 明博
  • 柴田 晃
  • 佐谷戸 夏紀
  • 土谷 邦彦
  • 佐野 忠史*
  • 藤原 靖幸*
  • Zhang J.*
  • 鈴木 達也*
  • 末松 久幸*
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155
記述言語
英語
掲載種別

高濃縮ウランの利用低減や核不拡散及び核セキュリティ、核分裂生成物の処理の観点から放射化法((n,$\gamma$)法)によるMo-99($^{99}$Mo)製造の研究開発が進められている。この方法を$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータに適用するためには、Mo吸着剤として広く用いられているアルミナ(Al$_{2}$O$_{3}$)の特性改善が必要不可欠である。本研究では、4種類のAl$_{2}$O$_{3}$試料を準備し、照射済MoO$_{3}$ペレットを用いて$^{99}$Mo吸着および$^{\rm 99m}$Tc溶離特性を評価した。また、$^{98}$Mo濃縮率の異なる3種類のMoO$_{3}$ペレットを照射して、生成される$^{99}$Mo比放射能を比較した。その結果、$^{99}$Mo吸着量はV-B-300が最も優れているとともに、$^{\rm 99m}$Tc溶離率も約80\%と比較的高く、得られる$^{\rm 99m}$Tc溶離量が最も多いことを明らかにした。$^{98}$Mo濃縮率比較では、58.82\%の濃縮ペレットで予想放射能量に近かったのに対して、98.5\%以上の濃縮ペレットでは予想よりも小さい比放射能が得られた。今後、より高精度な実験方法を検討する必要がある。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065713
ID情報
  • ISSN : 2434-947X

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