講演・口頭発表等

2000年

イネ完熟種子糊粉層におけるアントシアニン生合成に係わる転写制御遺伝子のトランジェントアッセイ系

育種学研究
  • 前川雅彦
  • ,
  • 景山圭祐
  • ,
  • 力石和英
  • ,
  • 宇都木繁子
  • ,
  • 野田和彦
  • ,
  • 坂本亘

開催年月日
2000年 - 2000年
記述言語
日本語
会議種別
主催者
日本育種学会

イネにおけるアントシアニン生合成の転写制御遺伝子の発現解析に必要なトランジェントアッセイ系を, 常時材料を準備できるイネ完熟種子糊粉層で確立した. まず, 岡大資生研紫米 (RIB-PI) の完熟種子を用いて糊粉層を露出するための吸水時間と温度を検討した. 露出できた糊粉層にトウモロコシのアントシアニン生合成の転写制御遺伝子, ClB-Peruをパーティクルガンで導入したところ, アントシアニンのスポットが観察されたので, 両遺伝子を用いたトランジェントアッセイ系について至適条件を検討した. その結果, 28℃ で4時間吸水させて露出した糊粉層でアントシアニンのスポット数が最大になった. また, 導入するプラスミドの量は, ClBPeruがともに5μgかClが5μgでB-Peruが10μgのときに, アントシアニンのスポット数が多くなった. 以上の結果から, イネの完熟種子糊粉層を用いたトランジェントアッセイとして, 28℃ で4時間吸水させて糊粉層を露出させ, C1B-Pmをともに5μgずつ導入することによって, 安定的にアントシアニンを誘導できることが明らかとなった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1270/jsbbr.2.181
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/5591237
URL
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010620894 本文へのリンクあり