講演・口頭発表等

廃止措置終了確認のための被ばく線量評価方法の開発,3; 表層土壌汚染分布の変化を考慮した被ばく評価方法の開発

日本原子力学会2020年秋の大会
  • 三輪 一爾
  • ,
  • 行川 正和*
  • ,
  • 島田 太郎
  • ,
  • 武田 聖司

開催年月日
2020年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
福岡(online)
国・地域
日本

廃止措置終了確認後に敷地内に残存した表層土壌汚染は、降雨等によりその放射能分布が変化し窪地などへ核種が集中する可能性がある。本研究では、サイト解放後の公衆の被ばく線量を評価する際、放射能分布の変化を考慮するため、既存の土壌侵食解析コードのWEPPの解析結果をもとに、地表面流と土砂移動による核種移行を評価する手法の開発を進めている。本報では、土砂移動による核種移行モデルを整備して、仮想的な降雨条件で地表面流と土砂移動による核種移行評価を行ったところ、降雨イベント後に敷地内の窪地に核種が集中する結果が得られた。また、地表を移行した核種が海洋に流入することで、地下水移行経路よりも短期間で核種が海洋へ移行することも示された。よって、初期の放射能分布によっては、サイト解放後の地表面流と土砂移動による核種移行により、放射能分布の変化を考えない場合よりも、表層汚染や海洋中核種からの被ばく線量が大きくなる場合があることが示された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069341