2017年4月 - 2020年3月
間質細胞の分泌するエクソソーム中microRNAを応用した新たな神経芽腫治療法
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
一昨年までは、培養条件を変えることによって変化するマウスおよびヒト培養神経細胞から分泌されるmicroRNAの種類を特定し、さらに担癌状態にあるマウスの血液からエクソソームを抽出して、このエクソソーム中の特異的なmicroRNAの同定を行ってきた。これらのmicroRNAが神経芽腫細胞が生体内で増殖・転移を促進しているのか、あるいは、生体防御から神経芽腫細胞を排除する役割をになっているのかは不明であるが、in vitroの実験から増殖に関与しているmicroRNA以外のmicroRNAが腫瘍増殖抑制に関与しているのではないかと推測できる。
昨年からは、エクソソームの研究が進んでいる大腸癌の研究成果を参考にしつつ、神経芽腫細胞およびラット大腸癌細胞細胞を移植した動物から血液を採取して、この血液からエクソソームを抽出することを試みている。ここで重要になるのが、腫瘍免疫細胞が分泌するエクソソームとエクソソームが含有するmicroRNAの特定である。
この両者を同時にすすめることにより、神経芽腫治療に効果のあるmicroRNAを含有するエクソソームを作製することが可能となる。
昨年からは、エクソソームの研究が進んでいる大腸癌の研究成果を参考にしつつ、神経芽腫細胞およびラット大腸癌細胞細胞を移植した動物から血液を採取して、この血液からエクソソームを抽出することを試みている。ここで重要になるのが、腫瘍免疫細胞が分泌するエクソソームとエクソソームが含有するmicroRNAの特定である。
この両者を同時にすすめることにより、神経芽腫治療に効果のあるmicroRNAを含有するエクソソームを作製することが可能となる。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K11522
- 体系的課題番号 : JP17K11522