2002年7月
日本原子力研究所における核融合炉工学の長期的開発
Fusion Science and Technology
- 巻
- 42
- 号
- 1
- 開始ページ
- 50
- 終了ページ
- 61
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.13182/FST02-A212
原研における核融合炉工学の長期的開発の進展状況を発表する。トリチウム取扱・処理システムにおいては、ITER及び原型炉に必要なシステムの構成要素機器の基盤技術開発が進み、統合システムの1ヶ月にわたる連続運転に成功した。DT炉内で使用された機器の表面からトリチウムを効果的に除去する方法として、波長193nmの紫外線レーザを用いる技術が開発された。ブランケットについてはITER用テスト・ブランケット・モジュール及び原型炉用先進的ブランケットの開発が進んだ。本ブランケットではトリチウム増倍材としてLi$_{2}$TiO$_{3}$,構造材料として低放射化鋼F82Hを用いている。F82H鋼については、50dpaの中性子照射と摂氏200度から500度の範囲における機械的強度が明らかとなった。さらに原型炉を目指した候補材料に100から200dpaでの中性子照射試験を行うため国際核融合材料照射施設(IFMIF)の研究開発が国際協力により進められた。
- ID情報
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- DOI : 10.13182/FST02-A212
- ISSN : 1536-1055