講演・口頭発表等

国際会議

フェロシアン化ニッケルカリウムの放射線分解に関する基礎研究

Fukushima Research Conference on Development of Analytical Techniques in Waste Management (FRCWM 2018)
  • 荒井 陽一
  • ,
  • 渡部 創
  • ,
  • 高畠 容子
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  • 中村 雅弘
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  • 野村 和則
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  • 中島 靖雄

開催年月日
2018年6月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
日本

フェロシアン化ニッケルカリウム(KNiFC)は、放射性廃液中の$^{137}$Cs除染に効果的な吸着の1つである。一般的に、フェロシアン化物は化学的に安定であるが、危険かつ爆発性を示すHCNやH$_{2}$ガスは放射線分解によって生成する可能性がある。本研究ではKNiFCの安全性を評価するため、$\gamma$線照射を行った。$\gamma$線照射は$^{60}$Co線源を用い、積算線量は0.13-6.0MGyとした。照射後、CNガスおよびCsガスの濃度を分析した。H$_{2}$発生のG値を求めた結果、水にKNiFCを加えることでH$_{2}$ガスの生成が促進されることを確認した。また、CN$^{-}$やCsの分析により、KNiFCが3MGy照射まで安定であることが判明したが、6MGy照射後には液相中にCNおよびCsの存在を観察した。なお、気相においてHCNは検出されなかった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5062663