2013年7月
次世代燃料の遠隔同位体分析のためのウランプラズマの吸収分光
Applied Physics A
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- 巻
- 112
- 号
- 1
- 開始ページ
- 87
- 終了ページ
- 92
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1007/s00339-012-7181-2
次世代燃料の非破壊・遠隔分析技術開発におけるウラン同位体の分析条件最適化を目的として、フルエンス0.5J/cm$^{2}$のNd:YAGレーザーの2倍高調波で生成したウランプラズマの運動を共鳴吸収分光法により調べた。真空中の中性原子とイオンのフロー速度はそれぞれ2.7km/s, 4.0km/sと求められた。Heガス中の密度分布の変化の様子から、イオンの密度は約3$\mu$sec、原子の密度は約5$\mu$secで最大となること、最密部分の現れる高さは表面から2.5-3.0mmであることがわかった。アブレーション後3$\mu$secまでの時間帯は、$^{235}$Uと$^{238}$Uの吸収量にドップラー分裂に伴う差が生じることから、精密な同位体分析に適さないことがわかった。得られた最適条件を用いて同位体比分析の検量線を求め、直線性や検出下限値,分析精度を評価した。これにより本方法がウランの遠隔同位体分析に適用できることを確認した。
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- DOI : 10.1007/s00339-012-7181-2
- ISSN : 0947-8396