PSAで想定されるナトリウム漏洩事象の規模に関する確率分布の推定,2
日本原子力学会2011年春の年会
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- 開催年月日
- 2011年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福井
- 国・地域
- 日本
PSA手法によるアクシデントマネジメントの有効性評価に資する観点から、冷却材漏洩事象1件あたりの漏洩率の確率分布の定量化を目的としてナトリウム冷却炉における冷却材漏洩事例の調査・分析を行った。国内外のナトリウム冷却炉で過去に生じたナトリウム漏洩事例の大部分については個々の全漏洩量が既知だが、漏洩継続時間は不明である。このため、既報では過去の事例の漏洩継続時間に確率分布を仮定した。本報では、より現実的な評価を行うため、仏国のフェニックス炉での漏洩事例について全漏洩量及び漏洩継続時間の調査を行った。全漏洩量のみ既知だった事例12件の漏洩継続時間が明らかになり、新たに5件の漏洩事例が追加された。これらを統計分析して漏洩継続時間の分布を設定した結果、現実に即した漏洩規模の確率分布の定量化が可能となった。