講演・口頭発表等

Te存在下におけるZMH種晶添加によるスケーリング抑制効果の検討

化学工学会第87年会
  • 諏江 霞純*
  • ,
  • 平沢 泉*
  • ,
  • 宮崎 康典
  • ,
  • 竹内 正行

開催年月日
2022年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
神戸(online)
国・地域
日本

使用済燃料の再処理における課題の1つとして、燃料溶解工程や後段で発生する不溶解性残渣の処理が挙げられる。不溶解性残渣の主成分はモリブデン酸ジルコニウム二水和物(ZMH)であり、伝熱機器表面に付着・堆積することで、伝熱効率の低下や配管の閉塞等を引き起こす。プラント処理能力の維持や効率向上等の観点から、ZMHの析出に係る溶解液の液性や温度,酸濃度等を把握するとともに、析出後の適切な洗浄・除去が求められる。ZMH種晶の増加によって壁面付着量が低減したが、この理由として、反応開始直後に起きるイオンと種晶との接触・衝突を主とする水溶液内の2次核化促進が考えられた。したがって、反応開始直後に生成するZMH結晶の壁面付着挙動を制御することで、配管等への堆積防止が可能になる見通しが得られた。

リンク情報
URL
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