1997年1月
イヌインターロイキン-8の定量のためのサンドイッチELISA法の確立(短報)
The journal of veterinary medical science
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- 巻
- 59
- 号
- 1
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 41
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1292/jvms.59.39
- 出版者・発行元
- 社団法人日本獣医学会
イヌインターロイキン-8(cIL-8)の血中濃度を測定するために, サンドイッチ酵素標識抗体法(ELISA法)を確立した. サンドイッチELISA法には, 抗cIL-8ポリクローナル抗体(捕捉抗体), ビチオン化cIL-8抗体(発色抗体), および抗原として融合蛋白質グルタチオン-S-トランスフェラーゼ/cIL-8(GST/cIL-8)を用いた. cIL-8の濃度は, GST/cIL-8の用量に依存して検出された. GST/cIL-8の検出限界は, 2ng/ml(cIL-8, 0.470ng/mlを含む)であった. 健常犬から採取した血漿サンプル中のIL-8濃度は, 0.470ng/ml以下であった. 種々の症例犬から採取した血漿サンプル中のIL-8濃度を本法によって測定したところ, 膀胱炎, 皮膚炎および胃癌において高い値が認められた. 以上の結果から, サンドイッチELISA法によるIL-8の濃度の測定は, 症例犬における炎症性疾患の診断に有用であろうと思われた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1292/jvms.59.39
- ISSN : 0916-7250
- CiNii Articles ID : 110003969772
- Web of Science ID : WOS:A1997WF15400008