2015年12月
低温, 低酸素および高pH条件下におけるZr-2.5wt%Nb合金(ふげん圧力管)の腐食速度の算出
日本原子力学会和文論文誌
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- 巻
- 14
- 号
- 4
- 開始ページ
- 261
- 終了ページ
- 267
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/taesj.J14.032
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
原子力施設等の運転および解体に伴い発生する低レベル放射性廃棄物のうち、炉内構造物のように放射能レベルの比較的高い廃棄物については、余裕深度処分が考えられている。余裕深度処分の安全評価においては、長期の被ばく線量を評価し、将来の公衆に対する安全性を確認することが必要となる。この安全評価に際して、放射性廃棄物に含まれる放射性核種の生物圏への移行評価は、廃棄体からの放射性核種の溶出等とその後の岩盤中の核種移行を評価することによりなされる。特に、放射化金属中に存在する核種については、金属母材の腐食に伴って溶出するとの考えが示されている。この溶出率を支配するパラメーターとしては金属の腐食速度が重要となる。しかしながら、「ふげん」において圧力管として使用されていたジルコニウム合金(以下「Zr-2.5wt\%Nb合金」)の腐食速度については、地下への埋設処分を想定した低温かつセメントとの平衡水環境といった処分環境条件下での腐食速度は測定されていなかった。そこで、Zr-2.5wt\%Nb合金に対しガス蓄積型腐食試験法を適用し、処分環境を想定した低温,低酸素および高アルカリの条件下での24ヶ月間の腐食速度の評価試験により腐食速度を測定した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/taesj.J14.032
- ISSN : 1347-2879
- CiNii Articles ID : 130005108978
- CiNii Books ID : AA11643165