書籍等出版物

2012年6月

『暮らしの革命―戦後農村の生活改善事業と新生活運動』

  • 田中宣一編著
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  • 富田祥之亮
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  • 岩本通弥
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  • 片倉和人
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  • 有馬洋太郎
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  • 吉野馨子
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  • 諸藤享子
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  • 坪郷英彦
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  • 吉井勇也
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  • 北村澄江
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  • 山本多佳子
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  • 山中健太
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  • 佐野賢治
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  • 増田昭子
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  • 山崎祐子

担当区分
共著
担当範囲
2章2「農家の妻たちの思い、農家の妻たちへの思い」167-215頁 執筆
出版者・発行元
農山漁村文化協会
記述言語
日本語
著書種別
学術書

神奈川県足柄地域を事例に、昭和20年代~40年代前半までの農村生活改善の事例を分析した。自立した女性としての働く場を得た生活改良普及員の熱意と、農家の若嫁たちの期待が相まって、生活改善グループの活動は進んでいった。しかし、男衆の力が強いために、女性たちへはたどり着けず、地域社会の活動に留まってしまった地域もあった。農村生活改善運動は、少しの間でも家族から離れ、同年代の女性たちと知り合いたい、という若嫁たちの願いに地道に向かい合ったものであり、女性たちの組織化自体が大きな目的であった。今日の農家の若妻たちも同様な閉塞した状況にあり、このテーマは決して古いものではなく、"人をつなぐ“という人生を本質的に豊かにするものでありながら、その実現には手間がかかる課題に、農村生活改善運動は誠実に応えようとするものであった。全450頁