MISC

2005年1月

小規模ナトリウム漏えい時におけるプール燃焼挙動

サイクル機構技報
  • 二神 敏
  • ,
  • 大野 修司
  • ,
  • 西村 正弘

27
開始ページ
31
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別

ナトリウム冷却高速炉における空気雰囲気での小規模ナトリウム漏えいを想定し,ナトリウムプール拡がり挙動と床ライナ温度挙動に関する基礎的知見を取得するとともに,床ライナ材腐食挙動に着目した実験を実施した。実験はナトリウムの漏えい率,漏えい高さ,湿度条件をパラメータとして6ケース実施した。本報は,これらの実験の方法と結果及び得られた知見についてまとめたものである。実験の結果から,ナトリウム小規模漏えい時におけるライナ最高温度のナトリウム漏えい率依存性を確認し,最終的なプール面積はナトリウム漏えい率に比例すること,およびナトリウムプールは漏えい時間にほぼ比例して拡大するが,漏えいによるナトリウム供給量と燃焼量がバランスした時点で,漏えい中であっても拡大が停止することが明らかとなった。また,腐食減肉量や堆積物の化学分析,材料分析結果によれば,小規模漏えい時の床ライナ腐食は,減肉速度の比較的遅いNaFe複合酸化型腐食が支配的であることを確認した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4055474
ID情報
  • ISSN : 1344-4239

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