MISC

2017年1月

術後5年目に後腹膜再発を来たした陰嚢内高分化型脂肪肉腫の1例

泌尿器科紀要
  • 吉永 光宏
  • ,
  • 関井 洋輔
  • ,
  • 中澤 成晃
  • ,
  • 中川 勝弘
  • ,
  • 岸川 英史
  • ,
  • 西村 憲二

63
1
開始ページ
25
終了ページ
29
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
泌尿器科紀要刊行会

68歳男性。右陰嚢内高分化型脂肪肉腫術後5年目の腹部CTにて後腹膜腫瘍を指摘され、手術目的で入院となった。単純CTでは右腎背側に接して20×40mm大の低吸収結節を認め、造影CTで結節は内部均一で造影効果はみられなかった。以上より、後腹膜脂肪腫または脂肪肉腫の後腹膜再発を疑い、後腹膜鏡下に腫瘍摘除術を施行した。病理組織学的に高分化型脂肪肉腫の後腹膜再発と診断され、術後はパゾパニブ800mg/日の内服を再開した。2ヵ月内服後にgrade 3の高血圧、grade 1の血小板減少を認めたため薬剤を400mg/日へ減量し、術後8ヵ月経過で再発はみられていない。

ID情報
  • ISSN : 0018-1994
  • 医中誌Web ID : 2017361471

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