共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2018年3月

第一次運動野損傷後の運動機能回復と共に生じる大規模な神経回路再編成

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
15K16365
体系的課題番号
JP15K16365
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

マカクサル第一次運動野損傷後に腹側運動前野で生じる機能代償がどのような神経回路編成により制御されるのかを検証するために、解剖学的トレーサーを用いて腹側運動前野ニューロンの投射先を健常個体と損傷後機能回復個体との間で比較したところ、前者よりも後者の方が赤核や小脳核(特に室頂核)へと向かう腹側運動前野ニューロン数が有意に高かった。損傷後に腹側運動前野からの投射を受ける室頂核ニューロンは、主にaldolase C 陰性領域(体性感覚情報処理への関与が示唆されている領域)であった。本研究結果は赤核や小脳核へと投射する腹側運動前野出力経路の増加が第一次運動野損傷後の運動機能回復に寄与することを示唆する。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15K16365/15K16365seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15K16365
ID情報
  • 課題番号 : 15K16365
  • 体系的課題番号 : JP15K16365