【目的】中小病院での活用を目指し、感染防止院内集合研修プログラムを開発した。本研究では、教育内容・方法と教材を評価し、その有用性と必要な改善内容、プログラムの活用可能性を検討した。【方法】13の中小病院において、専門的資格を有さない感染管理看護師が職員対象にプログラムを展開した。受講者315名を対象に研修満足度評価の質問紙調査を実施し、記述統計と職種間の評価の差の分析を行った。【結果】315名の回答中、欠損値のない回答を分析対象とした。<学習内容><教材><全体的な感想>の尺度では、「非常にあてはまる」「あてはまる」の回答割合は70〜90%台であり、職種間の差はみられなかった。<研修受講に際して><講師><相互学習>では、職種間の差がみられた。【結論】結果より、教育内容・方法、教材の有用性と必要な改善内容が示唆された。改善により、本プログラムの中小病院での多職種への効果的活用が期待できる。(著者抄録)