共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

就学前施設から小学校への移行おける受入れカリキュラムのあり方に関する実践的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K01900
体系的課題番号
JP16K01900
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

【1】幼稚園と小学校が共通の接続カリキュラム作成の意義として,①小学校の人的環境に対するなじみによる安心感,②保育者・小学校教諭の関係性構築,③保育者・小学校教諭の保育・教育の省察と子ども理解の深化の契機,④子どもの育ちのつながりに対する意識,見出された,配慮を要する子どもにとっての意義として,①関わりや指導の一貫性,②集団の視点を含めた子どもの姿の捉え,の2点が見出された。また,幼保小連携・接続における課題として,①接続カリキュラム作成・実施のきっかけ作り,②子どもの育ちの視点の共有,③接続カリキュラムの効果や意義の園内・校内での周知,の3点が明らかになった。更に、幼保小連携・接続のステップが高次になることで,(1)組織を越えた同僚性が構築されることが示された。組織間の関係性を密にし,共に子どもを育てているという感覚をもたらラスことなどを明らかにした。
【2】幼稚園・保育所・認定こども園などの就学前施設と小学校との連携・接続に関する研究を概観すると共に、就学前施設から小学校へのスムーズな移行や幼小接続・連携を阻んでいる要因を明らかにした。学習状況に関して、小学校においては、「小学校」を中心として、「児童」、「体育(科)」、「音楽科」、「図画工作科」、「特別支援学級」と続くネットワークの連携と、「指導」、「教室」、「通級」と続くネットワークが中心であった。中学校においては、「目標」、「継続」、「読み書き」、「集団」、「家庭科」へと続くネットワークと、「目標」、「地域」、「生活」のネットワークが中心的であり、学校種によって共起ネットワークが異なっており、特別な配慮を必要とする児童生徒にとっては、大きな学習上の課題となる可能性があることが示唆された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01900
ID情報
  • 課題番号 : 16K01900
  • 体系的課題番号 : JP16K01900

この研究課題の成果一覧

論文

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MISC

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