論文

査読有り
2018年8月

メソッド呼び出し関係に基づくメソッド名の予測

ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2018論文集
  • 米内 裕史
  • ,
  • 早瀬 康裕
  • ,
  • 北川 博之

開始ページ
34
終了ページ
43
記述言語
日本語
掲載種別

プログラムの内容や動作を理解する上で,プログラム中の識別子がその役割や動作を示した名前を持つことは,そのソースコードの可読性の重要な要件であるが,識別子に対して動作の手がかりとなり得る適切な名前を付けることは,そのソフトウェアが対象としているドメインの知識を必要とされる,困難な作業である.この問題を解決するため,識別子に対する命名を支援するような手法が提案されている.プログラム中のメソッドに対し,メソッド名の予測を行うような既存の手法では,メソッド名を構成する単語群のうち,名詞部分の予測に関しては動詞部分の予測と比較して精度が低いという課題があった.本稿では,既存手法からの精度の改善,特にメソッド名における名詞部分の精度を改善することを目指し,メソッドの内部の情報からメソッド名として適切な名前を予測する手法を提案する.予測には,メソッドとその内部で使用されているメソッド集合の呼び出し関係を利用する.さらに,抽出した呼び出し関係に基づき,メソッド名に対する分散表現を生成する.メソッド名の予測は,予測対象のメソッドの内部で呼び出されているメソッド集合と獲得した分散表現の位置関係によって候補を決定する.提案手法の有効性を評価するため,既存のソースコード中に出現する各メソッド名に関する分散表現を獲得し予測を行い,実際のメソッド名を提示できるかどうかを検証した.その結果,一定の割合で実際のメソッド名やそのヒントとなるようなメソッド名を提示することができた.

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