佐山らの提案した,バイアス補正を導入したカルマンフィルタ理論を洪水追跡モデルに適用する手法を用いて,流出予測モデルの予測精度の向上を目指すとともに,洪水追跡モデルの状態方程式を線形化する手法を見直し,数学的に適切な状態方程式の導出方法を新たに考えた.提案する方法を桂川流域の流出予測に適用し,バイアス補正が洪水予測にもたらす影響を分析した.