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2012年12月20日

細胞内分解とレドックス―連関の分子機構―

上原記念生命科学財団研究報告集(CD-ROM)
  • 阪井康能

26
開始ページ
ROMBUNNO.4
終了ページ
5
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公財)上原記念生命科学財団

蛍光センサータンパク質レドックスフロール(RF)は、これまでの研究から活性酸素のみならずグルタチオンの酸化還元状態も検知することが明らかとなっていたが、さらなる生化学的解析によりRFがチオレドキシンの検知も行えることを示し、本センサータンパク質が細胞内の総合的なレドックス状態を検知する能力を持つことを見出した。続いてRF安定発現チャイニーズハムスター卵巣細胞におけるプロテアソーム阻害剤投与が細胞内レドックス状態の酸化を引き起こすことを明らかにした。またビタミンEによるプロテアソーム阻害時の酸化緩和作用も見出した。ビタミンEはグルタチオンの酸化還元比によらない形で細胞内のレドックス状態の酸化を抑制することが示唆された。このように、細胞内レドックスを規定する複数の要素のうちのどれが変化した場合でも検知できるのがRFを用いる解析の特長といえる。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302297209674723
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201302297209674723
ID情報
  • 医中誌Web ID : 2013204388
  • J-Global ID : 201302297209674723

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