論文

査読有り
1995年4月

確率学習による適応度評価を導入した遺伝的アルゴリズムに基づく動的負荷均衡

情報処理学会論文誌
  • 棟朝 雅晴
  • ,
  • 高井 昌彰
  • ,
  • 佐藤 義治

36
4
開始ページ
868
終了ページ
878
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
一般社団法人情報処理学会

分散システムを有効に利用するために,システム内の各計算機の負荷を一様化することが必要である.分散管理型の動的負荷均衡アルゴリズムにおいては,それぞれの計算機で独立して負荷状態の観測およびタスク転送の決定を行う.本論文では,負荷の重い計算機からのタスク転送要求をマルチキャストで実現した分散管理型の動的負荷均衡アルゴリズムを提案する.本手法の特徴は,タスク転送要求の送出先リストを符号化し,適応度評価に確率学習オートマトンを組み合わせた遺伝的アルゴリズムを用いることで転送要求の成功率を向上させることにある.シミュレーション実験により従来の手法との比較検討を行い,提案する手法がシステムの平均応答時間,タスク転送要求の成功率,および動的な負荷変化への適応性の点において優れていることを示した.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002721838
ID情報
  • ISSN : 0387-5806
  • CiNii Articles ID : 110002721838

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