論文

査読有り
2020年11月

高レベル廃液の蒸発から乾燥事故を想定した大気条件下でのガス状四酸化ルテニウムの分解挙動

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 吉田 尚生
  • ,
  • 大野 卓也
  • ,
  • 吉田 涼一朗
  • ,
  • 天野 祐希
  • ,
  • 阿部 仁

57
11
開始ページ
1256
終了ページ
1264
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.1080/00223131.2020.1780991

再処理施設における高レベル濃縮廃液の蒸発乾固事故では、ルテニウム(Ru)の挙動が重要視されている。これはRuが四酸化ルテニウム(RuO$_{4}$)等の揮発性化合物を生成し、硝酸(HNO$_{3}$),水(H$_{2}$O)等の共存ガスとともに環境中に放出される可能性があるためである。この事故事象の安全評価に資するため、気体状RuO$_{4}$(RuO$_{4}$(g))の分解・化学形変化挙動を、温度や共存ガスの組成をパラメータとした様々な条件下で実験的に評価した。結果として、RuO$_{4}$(g)は気相条件によって多様な挙動を示した。乾燥空気や水蒸気を用いた実験ではRuO$_{4}$(g)の分解が観察された。一方、HNO$_{3}$を含む混合ガスを用いた実験では、RuO$_{4}$(g)の分解はほとんど観測されず、化学形を保持した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2020.1780991
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069039
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2020.1780991
  • ISSN : 0022-3131
  • eISSN : 1881-1248

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