2022年7月
再処理施設の溶媒火災における多風量型HEPAフィルタの差圧変化
Nuclear Technology
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- 巻
- 208
- 号
- 7
- 開始ページ
- 1205
- 終了ページ
- 1213
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1080/00295450.2021.2018272
再処理施設の溶媒火災事故時の高効率粒子除去エア(HEPA)フィルタの目詰り挙動を調べた。本研究では、30\%リン酸トリブチル(TBP)/ドデカン混合溶媒ならびにドデカンの燃焼速度と国内の実施設の換気系で用いられている多風量型HEPAフィルタの差圧変化を測定した。この混合溶媒の燃焼の初期段階では主にドデカンが、後期段階では主にTBPが燃焼することを確認した。また、混合溶媒燃焼の後期ではHEPAフィルタの差圧の急激な増加が生じることが分かった。浮遊粒子の経時的な放出割合において、未燃の粒子成分(TBP, TBPの分解による劣化溶媒ならびに無機リン化合物(P$_{2}$O$_{5}$))の割合の経時的な増加がフィルタの急激な差圧増加に影響したものと考えられる。混合溶媒燃焼時にHEPAフィルタの急激な差圧増加に至る前までの、差圧とHEPAフィルタへの浮遊粒子の負荷重量の関係を表す実験式の導出を行った。
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- DOI : 10.1080/00295450.2021.2018272
- ISSN : 0029-5450