2017年4月 - 2023年3月
視覚特性を考慮した快適タスク&アンビエント照明の究明と実用化に向けた設計法の提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
タスク&アンビエント照明(以下、TALと表記)は、天井照明などの空間全体の照明(アンビエント照明)を明るさを損なわない程度に抑え、個々のスタンド照明(タスク照明)などで作業に必要な明るさ(照度・輝度)を適切に確保するという照明方式である。アンビエント照明とタスク照明にそれぞれ異なる役割を持たせた、いわゆる適所適光を実践する省電力な不均一照明方式であり、欧米では広く普及している。一方、日本では風土・文化・生活スタイル・電力供給力などによって培われた日本人独特の均一照明への強い要求が起因して欧米のような普及がみらない。
本研究では日本人が感じるTALの不便さ、煩わしさ、不快さなど、我が国への導入に当たっての課題を明確にした上で、研究期間内に、煩わしさ・不快さを解消するための明るさの空間的・時間的分布に関するTAL設計指針を被験者実験の結果に基づいて提案する。利用者の視覚特性に配慮した適所適光による快適性と多様性を確保したTALを実現し、生活空間を豊かにすると共に、照明用エネルギーの大幅削減にも寄与しようとするものである。
具体的には、4年間の申請期間内に4つの実験を計画・実施し、これに基づいて「明るさの調節速度」の影響を明らかにし、合理的なTAL制御システムを提案する。4つの実験は次の通りである:<実験1>タスク照度Tの調節速度、 <実験2>アンビエント照度Aの調節速度、<実験3>タスク照度とアンビエント照度の比(T/A)の調節速度、<実験4>T/Aを一定に保った場合の作業面照度(T+A)の調節速度。
平成30年度は、<実験2>におけるアンビエント照度Aの増光速度に関する実験を計画・実施し、平成29年度のアンビエント照度Aの減光実験の結果と合わせて、適正条件を推定するための合理的指標についての検討に着手している。また、これまでの成果を関連学会で公表している。
本研究では日本人が感じるTALの不便さ、煩わしさ、不快さなど、我が国への導入に当たっての課題を明確にした上で、研究期間内に、煩わしさ・不快さを解消するための明るさの空間的・時間的分布に関するTAL設計指針を被験者実験の結果に基づいて提案する。利用者の視覚特性に配慮した適所適光による快適性と多様性を確保したTALを実現し、生活空間を豊かにすると共に、照明用エネルギーの大幅削減にも寄与しようとするものである。
具体的には、4年間の申請期間内に4つの実験を計画・実施し、これに基づいて「明るさの調節速度」の影響を明らかにし、合理的なTAL制御システムを提案する。4つの実験は次の通りである:<実験1>タスク照度Tの調節速度、 <実験2>アンビエント照度Aの調節速度、<実験3>タスク照度とアンビエント照度の比(T/A)の調節速度、<実験4>T/Aを一定に保った場合の作業面照度(T+A)の調節速度。
平成30年度は、<実験2>におけるアンビエント照度Aの増光速度に関する実験を計画・実施し、平成29年度のアンビエント照度Aの減光実験の結果と合わせて、適正条件を推定するための合理的指標についての検討に着手している。また、これまでの成果を関連学会で公表している。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K00790
- 体系的課題番号 : JP17K00790
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
日本建築学会環境系論文集 89(821) 2024年7月 査読有り最終著者責任著者
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日本建築学会環境系論文集 87(801) 2022年11月 査読有り最終著者責任著者
講演・口頭発表等
8-
日本建築学会2021年度大会 学術講演梗概集 D-1 環境工学Ⅰ 2021年9月, 2021年9月10日
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2020年度(第53回)照明学会全国大会講演論文集 2020年9月
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日本建築学会2020年度大会 学術講演梗概集 D-1 環境工学Ⅰ 2020年9月
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日本建築学会近畿支部研究報告集 第60号・環境系 2020年6月
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2019年度(第52回)照明学会全国大会講演論文集 2019年9月11日
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日本建築学会2019年度大会 学術講演梗概集 D-1 環境工学Ⅰ 2019年9月
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日本建築学会近畿支部研究報告集 第59号・環境系 2019年6月
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平成30年度(第51回)照明学会全国大会講演論文集 2018年9月