2015年4月 - 2018年3月
生理活性ガスを含有する超音波応答性ナノバブルの開発と疾患治療システムの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
一酸化窒素(NO)は循環器系疾患をはじめ、様々な疾患治療への応用が期待されていることから、NOを疾患部位へと送達させるDDS技術の開発は重要である。本研究では、超音波応答性ナノバブルに、NO を内封したナノバブルの新規開発に着手し、体外からの超音波照射により、目的部位におけるNOデリバリーを可能とするナノバブルの開発に成功した。実際に本ナノバブルを下肢虚血マウスへと投与し、体外からの超音波照射により、NO放出に伴う血流量の増加を認めた。本ナノバブルは、超音波造影を可能とすることから、虚血性疾患や様々な疾患における非侵襲性診断・治療(セラノスティクス)システムの構築にも有用となると期待される。
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- 課題番号 : 15H03037
- 体系的課題番号 : JP15H03037