TRU核種を含む放射性廃棄物の性状に起因する特有な現象に着目し、信頼性の高い核種移行データ等を取得・整備するとともに性能評価モデル/コードの開発及び解析評価を実施し、TRU核種を含む放射性廃棄物の地層処分にかかわる安全評価手法の確立及び関連する安全基準・指針類の策定に資する。またTRU核種を含む放射性廃棄物の中には、長半減期核種のヨウ素129を含むものも存在する。この核種は地質媒体にはほとんど収着しないため、地層処分の線量評価において重要な核種となる。このため、ヨウ素の放出低減に優れた廃棄体及び収着等によりヨウ素の放出フラックスを低減させることのできる人工バリア候補材の開発を行う必要があり、廃棄体及び人工バリア候補材について、それぞれヨウ素の浸出率及び移行制御にかかわるデータを取得し、検討を行った。