次世代高速炉候補材料の補修溶接法開発
平成31年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
- 開催年月日
- 2019年4月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
次世代高速炉プラントの高温部材として、改良9Cr-1Mo鋼が候補として挙がっている。本鋼種の溶接継手は高温長時間におけるクリープ強度が母材よりも低下するとの報告がある。また、経年劣化や溶接後熱処理を加えた溶接継手に補修溶接を加えると、補修溶接を行っていない溶接継手よりも強度低下するとの報告がある。そこで、本研究では次世代高速炉プラント新規建設時に改良9Cr-1Mo鋼溶接継手に対して想定される補修溶接の位置、回数がクリープ強度へ及ぼす影響を調査し、補修溶接法を開発した。補修溶接の熱影響部が溶接金属であること、あるいは補修溶接による溶接熱影響の重畳し、かつその部位で破断した場合、クリープ強度が低下することが明らかとなった。そして、補修溶接時の熱影響部が溶接金属となる部位と熱影響部が重畳する部位を最小限とする補修溶接法を示した。