福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価,8; CAMSデータからの逆解析によるD/W下部のセシウム量の評価
日本原子力学会2021年春の年会
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- 開催年月日
- 2021年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京(online)
- 国・地域
- 日本
先に報告した線量率変換係数(副題7)を用いた逆解析により、福島第一原子力発電所1-3号機サプレッションチェンバー(S/C)及びドライウェル(D/W)下部におけるCs量を求めた。シビアアクシデント(SA)解析コードによる順解析の結果と比較し、以下の点を明らかにした。(1)1号機ではA, B両系統でD/W CAMSの線量率測定値に差異が見られたが、washing-out効果の偏在化を仮定することにより、すべての号機で逆解析を行うことができた。(2)1号機ではD/W下部及びS/CのCs量の逆解析と順解析の結果に差異は見られなかった。(3)2, 3号機では、逆解析によるD/W下部のCs量は順解析による値を1桁以上上回った。(4)燃料デブリ取出し等の際に原子炉格納容器内における核分裂生成物の分布評価へのSA解析コードの適用には十分な配慮が必要と考える。