大電力ジャイロトロンの高性能化に向けた発振調整
第17回分子科学研究所技術研究会
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- 開催年月日
- 2006年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 岡崎
- 国・地域
- 日本
トカマク型装置では、核融合反応を効率よく起こすためにプラズマを数億度の超高温まで加熱し、プラズマに10MA程度の大電流を流すとともに、その径方向分布を制御して、プラズマを安定に保持しなければならない。その方法のひとつに電子サイクロトロン加熱(ECH)装置を用いた加熱・電流駆動がある。臨界プラズマ試験装置(JT-60U)では、高周波による局所的な加熱・電流駆動によるプラズマの安定性改善や予備電離の実験を行うため、平成10年度からECH装置を導入してきた。JT-60Uでは、実験の進展によりさらなる大電力が求められ、出力パワーの定格値1MWを超える1.3MW以上で3秒を目指し数個の発振パラメータを調整し、1.5秒の発振を達成した。また、プラズマの長時間維持等を目指した最大65秒間放電において、電流立上げ,電流分布制御,電子加熱に対応するため、ECH装置の長パルス入射も必要とされた。そのため出力パワーを0.5MW/ユニット以下に抑え、装置建設時の定格である5秒間(1MW/ユニット)を大きく上回る、15秒/ユニットの発振調整に成功した。