パルス中性子源を利用した中性子共鳴濃度分析法の開発,6; 中性子共鳴透過分析法に対する測定サンプル厚の影響の調査
日本原子力学会2014年春の年会
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- 開催年月日
- 2014年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所の事故のような事例で発生する粒子状の溶融燃料デブリの核物質の定量のために、中性子共鳴濃度分析法の開発を進めている。この分析法は、中性子共鳴透過分析法と中性子共鳴捕獲$\gamma$線分析法あるいは即発$\gamma$線分析法を組み合わせたものである。測るべきデブリは、さまざまな形状や大きさを持つとされ、そうした不確定性は中性子共鳴分析法で測る核種の量(面密度)に系統的な誤差を与えると予想される。そこで、これらの不確定性の一つである測定サンプルの厚みが中性子共鳴透過分析法に与える影響を調べた。実験は、ベルギーIRMMの中性子飛行時間施設GELINAで、厚みの異なる銅金属を用いて行われた。得られたデータから、サンプルごとの面密度を導出した。その結果、実験で得た面密度は、2\%以内で基準の面密度と一致した。したがって、今回の測定から厚みの影響は面密度に対して2\%以内であることを確認した。