2012年4月 - 2015年3月
高病原性インフルエンザ感染症の新たな制御法:標的分子、ウイルス活性化酵素の発見
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
インフルエンザウイルスの感染性獲得には、宿主側のプロテアーゼによるウイルス外膜糖タンパク質(ヘマグルチニン:HA)の限定分解が必須である。高病原性鳥インフルエンザウイルスに特異的なHA切断部位配列を認識する新規ウイルス活性化酵素(MSPL/TMPRSS13)を発見した。本研究ではまず、培養細胞およびノックアウトマウスにウイルスを感染させ、本酵素がウイルスの感染・増殖に関与することを証明した。次に、本酵素の構造解析に取り組みこれに成功した。さらに、この構造を基盤に合成した酵素阻害剤についてin vitroでの特異性を明らかにした。現在、感染実験に対する阻害剤の効果を検討中である。
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- 課題番号 : 24591481
- 体系的課題番号 : JP24591481