2015年4月 - 2019年3月
異方性を持った無機結晶シンチレーターによる方向感度暗黒物質検出器の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
暗黒物質の直接的な検証のためには、銀河の回転方向に基づく、その到来方向を捉えることが必須である。これまで方向感度検出器として、主にガス飛跡検出器の開発が行われているが、暗黒物質検出のためには質量が稼げない問題がある。そこでより質量を稼げる検出器として、発光量に異方性があるZnWO4結晶を製作して、α線のみならず、実際に中性子を用いてkeV領域でのシンチレーション発光量の原子核反跳方向依存性を測定することに成功し、暗黒物質方向感度検出器として原理実証することができた。
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- 課題番号 : 15K13478
- 体系的課題番号 : JP15K13478