2020年4月 - 2023年3月
縦断研究による、尿プロテオミクスによる認知症予測バイオマーカー探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2021年度は①2015年に初回調査を行ったコホートにおいて、Mini Mental State Examination(MMSE) による認知機能検査の追跡調査を行い、尿検体を収集した。②上記コホートにおいて2019年に行っていた先行調査時結果より選択した認知機能低下群と認知機能正常範囲の7名のベースライン時(2015年)並びに2019年時の尿の質量分析によるプロテオミクスデータの解析をおこなった。
①の追跡調査により、ベースライン時認知機能検査情報及び尿あり418名のうち、5年後認知機能検査情報あり210名(うち5年後尿あり189名);ベースライン時認知機能検査情報及び5年後認知機能検査情報及び5年後尿あり32名となった。ベースライン時におけるMMSE得点から5年間に4点以上低下したものが27名(ベースライン尿22名、5年後尿25名、両方あり20名)うち、正常範囲(30-28点)から低下したものが19名(ベースライン尿16名、5年後尿19名)であった。
②2019年に行っていた先行調査の結果より選択した認知機能低下群(5点以上低下)と認知機能維持群各7名のベースライン時(2015年)並びに2019年時の尿の質量分析によるプロテオミクスデータの解析により、ベースライン時における40程度の尿タンパク質群で有意に認知機能低下群と維持群を判別できた。二群の判別には特定健診結果は寄与しなかった。
①の追跡調査により、ベースライン時認知機能検査情報及び尿あり418名のうち、5年後認知機能検査情報あり210名(うち5年後尿あり189名);ベースライン時認知機能検査情報及び5年後認知機能検査情報及び5年後尿あり32名となった。ベースライン時におけるMMSE得点から5年間に4点以上低下したものが27名(ベースライン尿22名、5年後尿25名、両方あり20名)うち、正常範囲(30-28点)から低下したものが19名(ベースライン尿16名、5年後尿19名)であった。
②2019年に行っていた先行調査の結果より選択した認知機能低下群(5点以上低下)と認知機能維持群各7名のベースライン時(2015年)並びに2019年時の尿の質量分析によるプロテオミクスデータの解析により、ベースライン時における40程度の尿タンパク質群で有意に認知機能低下群と維持群を判別できた。二群の判別には特定健診結果は寄与しなかった。
- ID情報
-
- 課題番号 : 20K10427
- 体系的課題番号 : JP20K10427