共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年12月 - 2020年3月

需要家とアグリゲータの参入を想定した需要サイド電力システム運用シミュレーション モデルの開発

筑波大学  筑波大学研究基盤支援プログラム(Sタイプ)  

担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,904,380円
(直接経費)
2,904,380円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

電力システムは大きな変革の時期にある。各地域の電力会社がすべてを管理している時代から、発電・送配電・小売が分離されて市場取引が一般的になり、需要家もアグリゲータ(取りまとめ事業者)を通じて電力システム運用に参加していく時代へ移行していく。需要家は、太陽光発電や燃料電池からの電力を、アグリゲータを通じて市場や他の需要家へ販売することができるようになる。さらに、電力システム安定運用のための機能(アンシラリーサービス)についても市場を通じた調達が一般的となっていく。需要家とアグリゲータとの電力システム運用への参入に向けては、参入に関する社会的意義と枠組み(社会コスト、ステークホルダーへの影響)、運用技術(需要家・アグリゲータの運用技術)に関する議論と知見の蓄積が必要となる。例えば、アグリゲータが適切な利潤を確保しながら、需要家にもメリットがあり、社会全体のコストも低減できる運用とはどのようなものかを明らかにしていく必要がある。本研究提案では、運用技術の開発と知見の蓄積を図るため、需要家とアグリゲータとからなる、需要サイドの電力システム運用に関するシミュレーションモデルを開発する。開発したシミュレーションモデルによる様々なシミュレーションにより、今後の電力システムのパラダイムシフトに向けた知見を得ることができ、エネルギーインフラの発展に貢献できる。