共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

中国人日本語学習者の言語習得過程の実証的研究と教育的資源の提供

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K00731
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は、中国人日本語学習者の言語習得過程の中で起きた変容の実態を取り入れたカリキュラムやシラバスの構築、誤用や学習の困難点の解決方法を取り入れた教材や教授法の開発を行うことを目的としている。
そのため、まず、中国国内の大学の日本語学科に入学した大学生の言語習得過程を4年にわたって追跡してデータ収集し、そのデータをもとにコーパスを作成している。2018年度は、2015年度から始まったデータ収集を継続して中国で実施した。なお、コーパスのデータ収集は2019年度にすべて終了する予定である。
また、2015年度から2018年度に収集したデータについて、現在文字化およびアノテーション付与作業を続けている。現状として、2015年度、2016年度、2017年度に行った調査は、文字化作業とアノテーション付与の第二次チェックまで完了している。2018年度の調査のデータは、現在第一次の文字化作業とアノテーション付与の作業中である。なお、このデータの公開は、2020年度末を予定している。
上述のコーパス作成と同時に、オンラインシステムでの作文データも収集しており、2015年度から2018年度までに全11回中、10回終えている。こちらはデータ整理し、テキストファイルと形態素解析を行ったCSVファイルとしてデータを蓄積し、研究できる状態となっている。なお、作文のデータ収集も2019年度にすべて終了する予定である。
研究成果発信の実績として、コーパスデータに関しては、第一次チェックの終了したデータを用いて、1件の国立国語研究所における公開シンポジウムを行った。一方、作文データに関しては、2件の国内学会での発表を行った。

ID情報
  • 課題番号 : 18K00731

この研究課題の成果一覧

論文

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