2018年4月 - 2022年3月
視覚障害学生教育のための直接かつ直感的情報アクセス基盤の構築と評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
障害者権利条約批准に伴い、障害のある学生にインクルーシブ教育環境において公平な質の学習環境を提供するために必要となる合理的配慮技術開発が急務となっている。そこで、本研究では、最新の情報技術動向およびこれまでの研究成果で構築した教育支援システム開発成果を踏まえ、視覚障害者教育に必要な教育資料などの情報コンテンツをリアルタイムに取得および提示するための直接かつ直感的情報アクセス基盤を視覚障害者への教育現場における実環境を踏まえた上でシステム構築・評価を行う。
本年度は,1)図形情報の提示2)盲ろう者への情報呈示3)視覚障害者が自ら図形情報を提示する方法の三つの機能に焦点を絞り,研究を実施した。 1)については,教師と学生間の図形情報共有の機能実現方法を中心に検討し,モバイルインターネット回線を通じた遠隔誘導による図形情報を共有するシステム改良を行い,ほぼリアルタイムに図形情報を誘導共有することができることを確認した。2)については,健聴の視覚障害者と同一の教室環境で学ぶ盲ろう学生の情報配信支援システムを開発し,授業支援ツールの一つとして情報系専門科目などを対象としてシステム評価を行った。その結果,健聴者とのインクルーシブな教育環境において概ね授業に必要な情報を配信できることを確認した。3)については,1)で利用しているシステム環境を用いて視覚障害者のボルダリングの際のホールド位置提示などのボルダリング訓練の一環として評価を行い,壁にあるホールドの状況等を示したコンテンツ作成と提示を通じて評価を行った。その結果,触覚ディスプレイを通じたフィードバックを活用しながら図形作成を行うために必要な要件定義等を整理することができた。
本年度は,1)図形情報の提示2)盲ろう者への情報呈示3)視覚障害者が自ら図形情報を提示する方法の三つの機能に焦点を絞り,研究を実施した。 1)については,教師と学生間の図形情報共有の機能実現方法を中心に検討し,モバイルインターネット回線を通じた遠隔誘導による図形情報を共有するシステム改良を行い,ほぼリアルタイムに図形情報を誘導共有することができることを確認した。2)については,健聴の視覚障害者と同一の教室環境で学ぶ盲ろう学生の情報配信支援システムを開発し,授業支援ツールの一つとして情報系専門科目などを対象としてシステム評価を行った。その結果,健聴者とのインクルーシブな教育環境において概ね授業に必要な情報を配信できることを確認した。3)については,1)で利用しているシステム環境を用いて視覚障害者のボルダリングの際のホールド位置提示などのボルダリング訓練の一環として評価を行い,壁にあるホールドの状況等を示したコンテンツ作成と提示を通じて評価を行った。その結果,触覚ディスプレイを通じたフィードバックを活用しながら図形作成を行うために必要な要件定義等を整理することができた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18H01038
- 体系的課題番号 : JP18H01038
この研究課題の成果一覧
絞り込み
受賞
1-
2021年12月
論文
5-
Journal on Technology & Persons with Disabilities Volume 9 9 85-109 2021年4月 査読有り最終著者
-
Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies 4(4) 1-30 2020年12月17日 査読有り
-
Future Perspectives of AT, eAccessibility and eInclusion 1 23-27 2020年9月 査読有り最終著者
-
Future Perspectives of AT, eAccessibility and eInclusion 1 171-176 2020年9月 査読有り筆頭著者
MISC
1-
電気学会研究会資料. PI = The papers of Technical Meeting on "Perception Information", IEE Japan, 2020(49) 13-15 2020年10月9日
講演・口頭発表等
1-
第30回フロンティア講演会予稿集 2021年3月9日