共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

母親の児へのボンディングおよび養育行動におけるオキシトシンの役割解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10446
体系的課題番号
JP18K10446
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究の目的は、母親の児へのボンディングおよび養育行動とオキシトシンとの関連に注目して、産後うつ、ひいては児童虐待の素因となる産後の母親のボンディング障害を妊娠期においての予測可能性を探索し、母子関係の構築支援のエビデンスを検証することである。
平成30年度は、まずさらなる先行研究の文献検討を行った。その結果、オキシトシンの採取、測定および分析方法に関して検討し妥当性を検証する必要性が判明した。よって本研究における介入操作、測定方法および分析方法を確立すること目的に、初産婦、経産婦2名を対象にパイロットスタディを実施した。当初の計画通りのプロトコールで進めていく結論に至った。パイロットスタディの成果をThe International Marce Society for Perinatal Mental Health 2018 in Indiaにて発表した。またオキシトシン研究の第一人者であるシャスティン・ウブネス・モベリ氏の著書、オキシトシンと母子関係、人との関係性に関するThe Hormone of Closeness: The Role of Oxytocin in Relationships「オキシトシンがつくる絆社会: 安らぎと結びつきのホルモン」を翻訳し出版するとともに招聘し講演会を開催した。その際にシャスティン・ウブネス・モベリ氏よりプロトコールに関する助言を得た。また、所属施設の倫理審査委員会へ申請し、修正を行った上で承認を得た。調査予定の施設の倫理審査に向けて準備中である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10446
ID情報
  • 課題番号 : 18K10446
  • 体系的課題番号 : JP18K10446