共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

低体温不整脈の発症予知と緊急治療法の構築(冠動脈灌流拍動心筋モデルでの検証)

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K08574
体系的課題番号
JP19K08574
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

低体温に伴って生じる不整脈基盤の電気生理学的特徴および不整脈の興奮特性を解明するため食用ブタ心臓を用いて基礎実験を行った。
本研究では、心筋温度低下(37、32、28℃)に伴い興奮自動能抑制、伝導遅延、再分極延長、貫壁性再分極不均一性の増大、ペーシング刺激閾値の上昇、心収縮力の低下が観察された。またプログラム刺激では心室不整脈が28℃で最も頻回に誘発された。重度低体温に伴う心室細動は除細動閾値が上昇し、主周波数およびパワー値が低下していた。
重度低体温で生じる心室不整脈はリエントリー性が考えられ、心室細動ではさまざまな波長をもつ興奮波の混在が治療抵抗性の要因である可能性が示唆された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K08574
ID情報
  • 課題番号 : 19K08574
  • 体系的課題番号 : JP19K08574