共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年6月 - 2021年3月

「2.5次元文化」における参加型文化による嗜好共同体構築に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
17K18459
体系的課題番号
JP17K18459
配分額
(総額)
6,240,000円
(直接経費)
4,800,000円
(間接経費)
1,440,000円

2019年度は、代表者須川、分担者田中がウェブアンケートのデータのまとめ、個別インタビュー、文字起こし、分析を行った。また、2.5次元文化の事例として、各メンバーが2.5次元舞台、展覧会、ライブステージなどを調査した。
具体的には、須川、筒井が、2.5次元舞台との比較検討として、マンガ原作の歌舞伎「NARUTO」、アニメ原作の「サイコパス」、「少女革命ウテナ」など、また、舞台からマンガ、アニメへ展開する逆2.5次元といわれる「錆色のアーマ」などを調査し、観客の取材を行った。展覧会では、昨今「参加型」が主流となっており、2.5次元文化におけるオーディエンス/ファンの関与が、展覧会でもどのように参加がうながされ、それが2次元の作品を「リアル」と認識させることにどうつながるのかを調査した。ライブステージとしては、ラップ音楽とキャラクターイメージのみで始まったプロジェクト「ヒプノシスマイク」の舞台を調査、取材した。これらの調査、取材において、まずパフォーマー(俳優、コスプレイヤー、歌手など)の身体を「2.5次元」として本当に認識されているのかどうか、認識されているとしたらどのようになされているのか、また認識する契機としない契機にはどのようなメカニズムがあるのか、について各論点が明らかになり、また分析結果が各メンバーによってまとめられた。須川は、英語の論文2編を共著として2冊書籍出版した。筒井は、雑誌「ユリイカ」に論文1編を掲載した。岩下は一般向け解説として、J-WAVEにラジオ出演した。須川が編集したアニメーション文化に関する共著に、清水が論考を数点寄稿した。
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成果発表として、2020年2月に学会を開催する予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大のため、延期した。成果発表と論文出版は、2020年度に持ち越しとなった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K18459
ID情報
  • 課題番号 : 17K18459
  • 体系的課題番号 : JP17K18459

この研究課題の成果一覧

論文

  2

MISC

  2

書籍等出版物

  7

講演・口頭発表等

  7

社会貢献活動

  8

メディア報道

  1