2018年4月 - 2020年3月
在宅要介護高齢者にグリセリン浣腸と摘便を安全に実施するための看護実践モデルの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、侵襲があるグリセリン浣腸や摘便の需要が高い在宅要介護高齢者に対して、不必要な浣腸や摘便の実施を避け、実施する場合には有害事象を起こさず排泄に至るよう看護師がアセスメントし介入するための見本となる看護実践モデル(以下、モデル)の構築を目的としている。
本研究は、第1研究においてモデル作成に必要なデータを収集し、第2研究では収集したデータからモデルを作成し、第3研究にてモデルの評価を行うという3つの研究で構成している。2018年度は、第1研究、第2研究を中心に訪問看護師がグリセリン浣腸や摘便を実施するまでのプロセスのデータを収集し、それをもとにモデル案を作成した。
第1研究では、看護師7名が訪問看護で排便介入を行った21事例から、訪問看護師がどのようなプロセスで排便ケアを判断・実施しているかデータを収集し、看護師それぞれのアセスメントを図式化した。次に、図式化したアセスメントから、共通点と相違点を抽出・分析し、グリセリン浣腸に伴う有害事象を回避する視点からデータを整理し、必要なフィジカルアセスメントとその結果、何の介入(浣腸・摘便・その他介入)を選択したら良いかをフローチャート形式で示したモデル案を作成した。また、訪問看護師が行っている介入技術についてデータを収集し、看護技術専門書の内容と合わせて浣腸と摘便の実施方法についての手順を作成し、モデルに添付した。
第2研究では、診療ガイドラインの作成に準じて、排便のフィジカルアセスメントに関する過去の文献を収集し、文献のエビデンスレベルを確認しながら、モデル案の内容が妥当であるかどうか検討・修正し、モデル案の完成に至った。
本研究は、第1研究においてモデル作成に必要なデータを収集し、第2研究では収集したデータからモデルを作成し、第3研究にてモデルの評価を行うという3つの研究で構成している。2018年度は、第1研究、第2研究を中心に訪問看護師がグリセリン浣腸や摘便を実施するまでのプロセスのデータを収集し、それをもとにモデル案を作成した。
第1研究では、看護師7名が訪問看護で排便介入を行った21事例から、訪問看護師がどのようなプロセスで排便ケアを判断・実施しているかデータを収集し、看護師それぞれのアセスメントを図式化した。次に、図式化したアセスメントから、共通点と相違点を抽出・分析し、グリセリン浣腸に伴う有害事象を回避する視点からデータを整理し、必要なフィジカルアセスメントとその結果、何の介入(浣腸・摘便・その他介入)を選択したら良いかをフローチャート形式で示したモデル案を作成した。また、訪問看護師が行っている介入技術についてデータを収集し、看護技術専門書の内容と合わせて浣腸と摘便の実施方法についての手順を作成し、モデルに添付した。
第2研究では、診療ガイドラインの作成に準じて、排便のフィジカルアセスメントに関する過去の文献を収集し、文献のエビデンスレベルを確認しながら、モデル案の内容が妥当であるかどうか検討・修正し、モデル案の完成に至った。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K17625