共同研究・競争的資金等の研究課題

2014年4月 - 2017年3月

肝臓CREB3L3による栄養飢餓時のエネルギー代謝の解明と生活習慣病治療への応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
  • 佐藤 葵

課題番号
14J00094
配分額
(総額)
3,200,000円
(直接経費)
3,200,000円

前年度までに、抗肥満効果に関して、CREB3L3は肝臓からFGF21を誘導・分泌させ、そのFGF21が皮下の白色脂肪組織に作用しUcp1の発現増加(褐色化)を促進させることにより酸素消費を亢進させ、体重増加を抑制させることを明らかにしている。
インスリン感受性の悪化抑制メカニズムに関しては、前年度に複数のマイクロアレイデータを統合した結果より、CREB3L3によって誘導される新たな分泌ホルモン(X)を見出している。そこで、本年度は、その分泌ホルモン(X)にフォーカスし3つの研究を行った。
1、マイクロアレイの結果を確認するために、CREB3L3の過剰発現及び、ノックアウトマウスなどの種々の肝臓サンプルを用いてXのmRNAレベルでの発現を検討すると、Xの発現は、CREB3L3の発現と相関していることが確認できた。さらに、Xは分泌ホルモンなので、蛋白レベルでの評価および、標的臓器でのレセプター以下のシグナルを検討した。
2、CREB3L3が直接Xの発現を誘導するのか、プロモーター解析を行った。ルシフェラーゼアッセイによりプロモーター領域を上流より削っていくデリーションアッセイを行うと、Xのプロモーター上には少なくとも2か所CREB3L3が作用する領域があることが明らかとなった。また、その2か所に関してEMSAを行うと、CREB3L3は直接結合することが明らかとなった。さらに、マウス肝臓サンプルを用いたChIPアッセイより、肝臓組織においてもCREB3L3はXのプロモーターに結合していることを明らかにした。
3、CREB3L3によるインスリン感受性の悪化抑制にXが関与するのかどうか検討するために、Xのノックダウンアデノウイルスを作製し、CREB3L3トランスジェニックマウスに投与し、その効果を検討している。

ID情報
  • 課題番号 : 14J00094