2010年
うつ病患者の回復過程を支える看護介入-状況構成の変化の特徴を踏まえて-
北海道医療大学看護福祉学部学会誌
- 巻
- 6
- 号
- 1
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北海道医療大学看護福祉学部学会
うつ病回復者(9名)の状況構成の変化の特徴を半構造化面接を通して検討し、回復過程を支える看護介入について考察した。その結果、彼らは発病前から自己領域を抑制し、職業領域優先にエネルギーを注ぐ生活傾向がみられた。発病により震災症状に翻弄されるが、身体の回復に伴って自己を客観視できるようになり、自己領域では身体知覚、感情を意識した生活を送るように変化していた。職業領域では、仕事をしていない自己に対する葛藤状態を経て、仕事に対する考え方、働き方に変化が生じていた。家族領域では、自己領域と職業領域の変化を支えるように、受け止め手としての他者が存在していた。看護者としては、うつ病回復者の状況構成を把握し、身体性の回復に焦点をあてながら生活の再構築を助けるということを念頭において関わり、自己洞察を引き出し、受け止め手としての他者の存在の有無に注目する必要があると思われた。
- リンク情報
-
- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201002264890234771
- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2010&ichushi_jid=J04269&link_issn=&doc_id=20100607430003&doc_link_id=110009569920&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F110009569920&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2010&ichushi_jid=J04269&link_issn=&doc_id=20100607430003&doc_link_id=1000420&url=https%3A%2F%2Fkango-sakuin.nurse.or.jp%2Fnid%2F1000420&type=%8D%C5%90V%8A%C5%8C%EC%8D%F5%88%F8Web&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00014_1.gif
- ID情報
-
- ISSN : 1349-8967
- 医中誌Web ID : 2010255871
- J-Global ID : 201002264890234771