2020年2月28日
森敦『意味の変容』論への前哨 -論理・感覚・時間-
森敦文学研究 neo〈境界〉思考
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- 出版者・発行元
- 國學院大學
本論は、令和2年度國學院大學特別推進研究(國特推助第108号)の助成を受けた研究「森敦文学の文化資源としての可能性をめぐる総合的研究」による研究論文である。これまで進めてきた森敦文学研究の理論的な側面である「意味の変容」の理論を深く掘り下げた。そのために、新潟県弥彦に調査にいき、現地調査から見出しえる境界の思考を探り、これに従来の蓄積である山形県庄内地方の調査結果を合わせて考察した。「意味の変容」に見出しえる平面的な論理に時間が見出し得ることを指摘し、「意味の変容」の可能性を開いている。