MISC

2015年12月

摂食障害治療における家族エンパワメントの効果に関する予備的研究

北陸神経精神医学雑誌
  • 村松 朋子
  • ,
  • 芦村 和美
  • ,
  • 廣澤 徹
  • ,
  • 坪本 真
  • ,
  • 佐野 滋彦
  • ,
  • 長澤 達也
  • ,
  • 中谷 英夫
  • ,
  • 金田 礼三
  • ,
  • 三邉 義雄

29
1-2
開始ページ
19
終了ページ
23
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
北陸精神神経学会

本研究の目的は、摂食障害者の家族に対し、『家族エンパワメント』を高める介入支援を行い、その効果を検討することである。家族介入の効果は家族に対して質問紙調査を施行し、評価した。用いた評価尺度は、FAD(家族機能評価尺度)、GHQ、POMSである。今回は予備的研究として、3家族に家族エンパワメントを高めるための介入を行い、その効果について検討した。家族介入には、問題解決志向アプローチを用いた。GHQとPOMSにおいては、改善傾向が認められたが、FADでは変化は見られなかった。家族への短期的な介入によって、その家族のストレスの軽減や気分の安定には繋がるが、家族機能の改善には長期的な関わりが必要と考えられた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0913-7378
  • 医中誌Web ID : 2016120871

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