2017年11月
茨城県周辺海域における海洋試料中$^{137}$Cs濃度調査
KEK Proceedings 2017-6
- ,
- ,
- ,
- 開始ページ
- 212
- 終了ページ
- 217
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故後、環境中へ放出された放射性物質による影響は、事故後約6年が経過した2017年においても、多くの環境試料で確認されている。特に海藻、魚(シラス,ヒラメ等)では、濃度の急激な増加、変動があり、それらの原因については明らかになっていない。そこで、それら海洋環境試料における$^{137}$Cs濃度変化の原因を調査することを目的に、海水中$^{137}$Cs濃度変化を調査した。その結果、海水中$^{137}$Cs濃度の増減傾向は、1F周辺における変動傾向とほぼ同様であり、沿岸流等により流れてきた海水の影響によるものと考えられた。